トランクルームのトラブルと対処・解決方法【これから借りる方は必読】

トランクルームのトラブルと対処・解決方法【これから借りる方は必読】

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これからトランクルームを借りようとしている方は、トランクルームで多いトラブルとその対処方法・解決方法を予め確認しておきましょう。よくあるトラブルや注意点を知っておくことで、トラブルを未然に防ぎ、安心して貸し倉庫を利用することができます。

トランクルームでは、契約・荷物(管理や保管方法)・他の利用者とのトラブル、特にこれら3つのトラブルが多くあります。それぞれの具体的なトラブルの事例と対処方法をご紹介します。

契約についてのトラブルと対処・解決方法

初期費用(鍵代・事務手数料・保証料等)を請求された

最近では初期費用が無料で一切かからず支払うのは毎月の月額使用料のみのシンプルな料金体系を売りにしたトランクルームもあります。

一方で月額の使用料とは別に、管理費や事務手数料、鍵代、セキュリティー登録料、保証料などが必要な施設もあります。

残念ながらトランクルームには、マンションやアパートを借りる時のように仲介手数料1ヶ月分のような共通の概念がなく、初期費用については契約するトランクルームの運営会社によってバラバラで少ないところもあれば、多いところもあります。

中には、敷金や礼金が必要なこともあり、サイト上に細かく明記されておらず、契約の時になって初めて説明を受け、事前に知っていれば断りたかったけど、泣く泣く契約してしまったケースもあります。

初期費用がかかる施設とかからない施設の見極め方として、毎月の使用料が同じ地域の他のトランクルームより安い場合は、初期費用がかかることが多く、逆に月額料金が少し高い施設は、初期費用がかからない施設が多いです。(あくまでも一般論のため、一概に言うことはできませんが...)

対処方法・解決方法

初期費用については空き状況等を確認する際に、予めメールや電話で確認しておくと契約の時にスムーズでしょう。契約書にハンコやサインをしてしまうと原則契約が有効となってしまい、契約書にかかれている手数料は支払う必要があるので、くれぐれもご注意ください。

1ヶ月や数ヶ月の短期間だけ荷物を預けようとしている方は、毎月の使用料が少し高くても、初期費用がかからないトランクルームの方が支払い総額が安くなることも多いので、近隣に複数施設ある場合は、毎月の料金だけでなく、トータルの金額も確認しておくといいでしょう。

使用料の支払いが遅れ、延滞金を請求された

荷物を入れたまま支払いが滞ったり、遅れたりすると、トランクルームの運営会社は、まず契約者に対し使用料の支払いを催促します。それでも支払わない場合は、延滞金の請求や保証人への請求を行います。

延滞金は、契約書にかかれている利率で、支払い期日を過ぎた日から支払う日まで発生するため、数週間滞納してしまうと延滞金が高額になることがあります。

故意ではなく、たまたま口座に残高が残っていなかった場合や振り込みを忘れてしまっていた場合など不注意によって使用料の支払いが遅れた場合も当然ながら延滞金の対象となることがあります。

対処方法・解決方法

利用するトランクルームによって、口座振替やクレジットカード払い、銀行口座への入金など支払い方法は異なりますが、いずれの場合も毎月の使用料は、決められた期日までに必ず支払いを行い、滞納することがないようにしましょう。

預ける荷物がたくさんあるからと言って、広めのサイズで毎月の使用料が高いトランクルームを借りてしまうと、最初のうちはよくても、お財布事情によって支払いが厳しくなることも考えられます。

そのため、トランクルームの広さやタイプを選ぶときは、無駄に広いタイプではなく、ジャストフィットの物を選ぶようにしましょう。また、トランクルームに預ける前に、もう一度「本当に保管する必要があるか?」を考え、この先使うことがないものは、思い切って捨ててしまうことも一つの手です。

荷物についてのトラブルと対処・解決方法

預けたいものが保管してもらえない

ほとんどのトランクルームで、現金や金、有価証券などを預けることができません。また、生き物や腐敗しニオイが発生する可能性のある食品なども保管することはできません。

家電製品を保管する場合は、水抜きや汚れがしっかりと落とされ、水漏れや悪臭の発生がないことを条件にしているケースが多く、古いものや汚れがひどい家電は、断られることもあります。

対処方法・解決方法

自分の収納スペース内に預けることができる物・できない物は、契約書に定められているので、必ず契約時に確認するようしましょう。

保管しようと思っている物が保管禁止の物として指定されている場合は、規則に反して荷物を預けることは絶対に辞めましょう。万が一盗難や入れている荷物が原因で事故が発生した場合、損害賠償として請求されることや、内容によっては刑事事件に発展する可能性があります。

現金や貴金属類等は銀行の貸金庫も、生き物はペットホテルや専門施設に預けるなど、荷物の種類に応じて適切な保管場所を選びましょう。

カビ・虫食い・錆び等で荷物が劣化・故障

トランクルームは、屋外や屋内、空調や換気扇の有無、定期清掃の有無等の施設・設備や管理体制等が、利用する施設によって異なります。

そのため、保管する物によっては、カビの発生や虫食い、錆びなどが生じて、荷物が劣化したり故障してしまうことがあります。

対処方法・解決方法

最近では屋内型で空調や換気扇、除湿器などを完備し、温度や湿度が一定に保たれ人にも物にも快適な環境のトランクルームが増えてきましたが、設備は同じ運営会社でも、施設によって全く異なるので、劣化や故障を防ぎたい方やデリケートな荷物を預ける方は、事前に設備を確認しておくことをおすすめします。

設備は充実しているけど、実際の管理体制が雑であったり、衛生環境が悪い施設もあるため、見学ができる施設は、借りる前に実際に見ておきましょう。

荷物が盗難・紛失した

トランクルームには、自分の収納スペースの扉やドアに必ず鍵がついています。一般的な鍵をはじめ、暗証番号式や南京錠、カードタイプなど鍵の種類は様々あります。

いくら鍵がついているといっても万全ではないため、預けている荷物が盗難してしまったり、荷物の出し入れ中に紛失してしまうケースがあります。

また、防犯カメラやセキュリティーシステムがない施設の場合、盗難や紛失を立証することが難しく、そのまま泣き寝入りするパターンも多くあります。

対処方法・解決方法

最近のトランクルームでは、トランクルームの施設の入り口がカードキーなどのセキュリティーシステムが導入され、契約者以外はトランクルームのフロア内に入れないようになっていたり、さらに防犯カメラや人感センサーなどを設置している施設も増えてきました。

そのため、セキュリティーに不安がある方や早朝や夜間の出し入れを予定している方、女性の方などは、セキュリティーが完備された施設を選ぶと安心して利用することができるでしょう。

他の利用者とのトラブルと対処・解決方法

駐車場が埋まっている・車を止められない

トランクルームには荷物の出し入れ用に駐車場を完備している施設もあり荷物が多い場合も車で運搬できるため便利ですが、多くの施設では、駐車スペースが1~2台と少ないため、他の利用者で埋まってしまうことがあります。

トランクルームにある駐車場は当然ながら出し入れを目的とした一時駐車するためのものであって、長時間の駐車は禁止されていますが、他の利用者が長時間駐車し待っていても止められず利用者同士のトラブルに発展することが起きています。

一方でトランクルームに駐車場がない施設の場合、施設前の道路に車を駐車して、荷物を預けている間に駐車禁止で切符を切られてしまい、車に戻ると駐車違反の黄色紙が貼れていたという悲しい事例もあります。

対処方法・解決方法

トランクルームの駐車場に長時間に渡って駐車されていて(居座っていて)止めることができない場合は、運営会社に連絡しましょう。その時に相手のナンバーを控えておくと運営会社側の確認や再発防止のために注意喚起がしやすいです。

相手に直接口頭で伝えたり、クラクションで知らせた場合に、相手が逆上して口論となってしまうことも想定されるため、できる限り、運営会社に対応をお願いすることをおすすめします。

駐車場を併設していない施設の場合は、駐車禁止の道路に停車して荷物を出し入れすると駐車違反のリスクがあるだけでなく、道路を通る他の車との事故なども考えられるため、必ず近くのコインパーキングを利用しましょう。(多くの施設では、台車を借りることができます。

収納スペースからの異臭

ニオイが発生する物はトランクルームでは保管することを禁止されていますが、利用者の一人が故意・不注意にかかわらず入れてしまうことで、異臭トラブルになり、横の収納スペースだけでなく施設全体に迷惑がかかってしまうことがあります。

対処方法・解決方法

まずトランクルームには、ニオイがする物や腐ると腐敗臭がする物は絶対に入れないようにしましょう。また、万が一悪臭を感じた場合は、荷物を保管するのをやめて、すみやかに運営会社まで連絡しましょう。

トランクルームは共用施設のため、もし自ら悪臭トラブルなどを引き起こしてしまった場合、運営会社から利用の停止や強制解約を申告されることや、重大な事故や事件の場合、損害賠償請求や訴訟される場合もあるためくれぐれも注意しましょう。

通路や共用スペースでトラブル

トランクルームの施設は、できるだけ多くの荷物が収納できるように、通路や共用スペースは必要最低限のスペースしかなくあまり余裕がある広さではないので、通路に荷物を置いて道が塞いでしまったり、共用スペースで荷造りをして片付けをしないまま帰ってしまうなどで、利用者同士のトラブルになってしまうことがあります。

レンタル収納スペースは基本的に荷物を保管している空間のため、人で混雑することはあまりありませんが、引越しシーズンや衣替えの時期はどうしても搬入出が重なってしまい混雑し、待ち時間や出し入れに時間がかかり、ストレスが溜まってしまうことがあります。

対処方法・解決方法

トランクルームは利用者みんなの施設ですので「譲り合いの精神」をもちお互い気持ちよく利用できるようにしましょう。万が一マナーが悪い利用者や規約違反を起こしているところを目撃した場合は、緊急性が高くない限りは、まずは運営会社に相談し口喧嘩などのトラブルを避けるようにしましょう。

【執筆・監修】この記事を書いた人

ひろ

トランクルーム愛用者

ひろ

都内在住、自宅近くのトランクルームとクラウド収納(箱型とワイン用)を利用中。スーツケースや布団、冬物のコートをレンタル収納に入れています。また、しばらく見ないアルバムやDVD、熟成させたい赤ワインはクラウド収納に預けています。

※本ページは、独自に調査しまとめている内容のため、実際にトランクルームやレンタル収納・貸し倉庫をご利用する際は、各施設の契約内容・規約・条件等を十分にお確かめの上、自己の責任でご利用ください。